手作業の請求業務は、たいへん神経を使います。「金額に間違いはないか?」「請求先は合っているか?」「請求漏れはないか?」等々。
そこで今回は、多くの作業を自動化して、請求業務を確実かつ楽にする、「請求管理ツール」について、メリット・デメリットを交えながら解説します。おすすめのツールも紹介しますので、そちらもぜひ参考にしてください。
目次
請求管理ツールのメリット・デメリット
まず請求管理ツールのメリットとデメリットについて、簡単に解説します。
メリット
- コスト削減に繋がる
- 業務の効率化に繋がる
- ミスが減る
◆コスト削減に繋がる
請求管理ツールを活用することで、今までの請求業務と比べて、印刷にかかる費用、郵送にかかる費用、作業に係る人件費など、これらのコストの削減に繋げる事ができます。
とくに請求書の発行が多い会社では、導入をおすすめします。
◆業務の効率化に繋がる
請求管理ツールを活用することで、請求書の印刷や郵送に掛かる、多くの業務を削減することができます。
また過去分の請求書の検索も簡単になり、請求業務全体の管理が効率よく行えます。
◆ミスが減る
多くの作業を自動化する事で、手作業によるケアレスミスを減らす事ができます。
デメリット
- 導入コスト
- 手作業からの移行段階の、一時的な業務効率の低下
◆導入コスト
請求管理ツールは、一括費用で販売しているものもあれば、月額でサービス提供しているものもあります。
導入の検討にあたっては、今の請求書の発行に掛かっている費用や作業工数を洗い出し、導入コストとの比較検討を行ってください。
◆手作業からの移行段階の、一時的な業務効率低下
導入後、使いこなすまでに時間を要し、手作業からの移行段階で一時的に業務効率が低下する事もあります。
また、項目やレイアウトなど、取引先が指定するフォーマットへのアレンジに作業を要する事もあります。予め、いま発行している請求書のフォーマットを確認した上で、カスタマイズが容易なツールを選んでください。
おすすめの請求管理ツール
ここからは、おすすめの請求管理ツールを4つ紹介します。どのツールが合いそうか、参考にしてください。
- 超かんたん請求
- freee
- MF(マネーフォワード)クラウド請求書
- Misoca
超かんたん請求
請求書をweb上でかんたんに発行できるクラウドサービス「超かんたん請求」です。
◆メリット
- 2024年9月末まで無料で試せる
- かんたんにインボイス対応の請求書を発行可能
- 最短当日にアカウントが発行可能
- クラウドサービスなのでテレワークにも対応
◆デメリット
- 無料期間の終了後は月額料金がかかる
◆おすすめポイント
インボイス制度と電子帳簿保存法に完全対応したWEB請求書発行ツールをお探しの会社におすすめのツールです。毎月定型の請求書は、前月分を再利用することができ、作成の手間を大幅に削減できます。 帳票の印刷・封入・郵送のコストもゼロになり、請求業務を圧倒的に効率化できます。
freee
クラウド会計ソフトでありながら請求書作成機能まで備える「freee」です。機能の軸足は会計業務ですが、請求書もたいへんシンプルな操作で作成でき、郵送手配も1クリックで完了します。
◆メリット
- テンプレートがあるので簡単に作成できる
- テンプレートのカスタマイズも可能
- 郵送手配は1クリックで完了
- 30日間の無料トライアル期間を用意
◆デメリット
- 毎月の利用料金が発生する
- クラウドサーバーに負荷がかかると動作が重くなる
◆おすすめポイント
クラウド会計ソフトとして、請求以外にも多くの機能を備えている事が特長です。100万社以上の導入実績があります。経理・決算業務の改善も合わせて検討している会社におすすめです。
MF(マネーフォワード)クラウド請求書
請求業務を一括管理できる「MFクラウド請求書」です。クラウドサービスなのでどこでもアクセスすることが可能です。自動生成機能など、独自の機能も搭載しています。
◆メリット
- 請求業務を一括管理
- クラウドサービスなのでテレワークにも対応
- 自動生成機能を使って繰り返しの請求書作成が可能
- 郵送代行サービスを用意
- 最大60日間の無料トライアル期間を用意
◆デメリット
- 毎月の利用料金が発生する
- トライアル期間中に使える機能が少ない
◆おすすめポイント
請求業務を一括管理できることが特長です。また、自動生成機能やテンプレートも用意されていますので、初めての人でも簡単に使うことができます。
Misoca
最後は、初めて使う人にもお薦めの「Misoca」です。非常に使いやすく、パソコンだけでなくスマホからもアクセスできます。
◆メリット
- 複数作成する際に、自動作成機能で予約が可能
- 20万社以上の導入実績
- freeeやMFクラウドと連携可能
- 郵送代行サービスを用意
- 無料お試しプランを用意
◆デメリット
- 毎月もしくは毎年の利用料金が発生する
- 無料お試しプランでは、作成数が月5通までになる
- メールの文言を変更することができない
◆おすすめポイント
初めて請求書管理ツールを使う人にもお薦めです。freeeやMFクラウドと連携できる事は大きな特長です。無料お試しプランで一度使ってみてはいかがでしょうか。